自動化への投資はありか?IIJ自身の運用効率化へのアプローチ

カテゴリー: イベント, サービス情報, 統合運用管理   パーマリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加

2018/1/30に福岡、3/26に東京で行われたセミナー “運用自動化は何をどう「自動化」すれば効果がでるのか?監視データをどう「分析・活用」するべきか?”にて、IIJ統合運用管理サービスの開発責任者である福原が登壇しました。その内容をレポートいたします。

本セミナーはオープンソース活用研究所様が企画運営されている「マジセミ」というコミュニティの皆様が参加されるセミナーです。
「マジセミ」とは、“IT企業が単なる売り込みではなく、参加者のために本当に「役に立つ」情報を提供する、”本気”の情報提供セミナー“ということで、参加者の期待も高く、80名規模のセミナー会場はほぼ満席となる盛況ぶりでした。

弊社の福原は「自動化への投資はありか?」と題して、IIJの実際の運用効率化手法と、そのメソッドを盛り込んだ「IIJ統合運用管理サービス」の概要について講演をいたしました。

「クラウド化=効率化」ではない

クラウドが普及し、企業がITインフラの選択肢としてクラウドサービスを採用するケースも増えてきました。しかしクラウド=効率化とは言えない現状があります。

IIJのお客様の半数以上が「複数のクラウドを併用している」との調査結果もありますし、「自社DCでの運用は今後も残る」という企業も60%以上存在します。
つまり、システム運用は今後も様々な環境への対応が必要となり、クラウドの採用によってインフラのコストは下がっても、運用の負荷とコストはむしろ上がっているケースも多くあると言えます。さらには、運用担当者の数は減少傾向にあり、このことも運用環境を厳しくしています。

IIJの運用効率化へのアプローチ

IIJ自身、これまでたくさんのお客様のシステム運用を請け負ってきたなかで、同様の問題を抱えていました。そこで、「統合」と「抽出」と「自動化」という3つのキーワードで運用効率化にアプローチしました。

統合:97%のアラートが不要だった

まず、Zabbix含む様々な監視システムのアラートを、1つのデータベースに統合しました。統合したアラートを調査したところ、約97%がメンテナンス時にどうしても発生してしまうアラートや、既に把握している障害から発生されるアラートなどであり、障害対応としては不要なものでした。

抽出:必要なものだけにして、94%を自動処理

97%が対応不要となると、残り3%の必要なアラートにフォーカスする必要があります。そのためにはアラートのフィルタリングが必要となります。
具体的には、まずアラートの要否判定の自動化を実施しました。計画メンテナンス中に発生するアラートなどがこれで対応不要となります。
次に、同じ原因に起因するアラートを重複排除しました。例えば原因が1つのデータベース障害であっても、たくさんのアラートが発生します。それらを自動で重複排除するなど、必要なアラートのみを確認しやすいようにしました。
最後に自動化です。アラートや対応結果の電話通知やメール通知の自動化、さらにはチケット起票などの処理を自動化しました。すると、94%が自動化できました。

自動:残った6%の48%を自動処理

残った6%は手順書をもとに手作業での対応です。しかしその中身を分析したところ、その7割程度がWindowsのサービス起動手順、UNIXのプロセス起動手順などの比較的シンプルな作業でした。
さらに、IIJがお客様から請け負っている運用の手順書は約5万本程度あるものの、ある月はそのうち180本程度の手順書しか使っておらず、よく見ると同じ手順書を使って同じ処理を4,500回実施しているケースも見られました。
条件に応じたプロセスの実行とエラー発生時のログ収集などがあり、これらを自動処理することにしました。その結果、48%の作業の自動化に成功しました。

IIJはこのようにして、運用作業の大幅な効率化を実現しました。

「統合」と「抽出」と「自動化」を一つのシステムで実行

これまでご紹介したIIJの運用効率化事例は、独自開発した「IIJ統合運用管理サービス」によって実現しました。「IIJ統合運用管理サービス」では、統合、抽出、自動化を一元的に実現できます。まず、アラートの統合は各種監視ツールからのアラートをAPIやメールで収集し、統合します。その上で、必要なアラートのみに抽出を行います。抽出したアラートから、条件に応じて自動対応できるものは、各種スクリプト実行の機能によって自動対応します。


詳細はぜひお問い合わせください!

IIJの統合運用管理サービスは既に多くのお客様に利用されており実績豊富なサービスです。ご紹介したとおり、IIJもこのサービスを活用することで多くの効果を上げています。詳細のご説明やデモ、検証利用も可能ですので、ぜひお問い合わせください。

コメントは受け付けていません。