迫る2025年問題。薬局と経営システムの未来を考える

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皆さんは「2025年問題」をご存じでしょうか?
団塊の世代が75歳以上を迎え、超高齢化社会が到来するとされる2025年。
10年後を見据え、次世代の薬局の姿と経営システムについて考えるセミナーを開催しました。


こんにちは。IIJグローバルソリューションズの中村です。

今回は、国際医療福祉大学大学院教授 武藤 正樹先生をお迎えして2015年2月17日に開催した「大転換期を迎えた調剤薬局の構造改革を考察する経営者セミナー」のレポートをお届けします。
セミナー当日は、午前中に都心にも降雪があり、寒さも厳しい中、薬局・薬剤師、製薬、教育関係のお客様に多数お集まりいただきました。

2025年へのロードマップ~新たな薬局薬剤師の役割~

武藤先生講演風景基調講演で武藤先生は、「医薬分業が60%を超え、量的に拡大した現在、新たな薬局と薬剤師の役割が求められている。薬局は地域医療への貢献として、在宅医療や健康支援拠点としての機能も必要」と説明。薬局薬剤師が在宅患者に訪問薬剤管理指導を行うなどの事例を交えてお話をされました。

高齢者の薬剤使用については、65歳以上の高齢者に避けるべき医薬品リストを示した「ビアーズ基準」に触れ、「ビアーズ基準は、まずは施設在宅から始めてはどうだろう?」との提案がありました。

講演風景また、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の促進には、薬剤師の役割は重要であること。2015年度の数量シェア60%の目標達成は確実であるが、2020年度にはシェア80%を達成するための「2080運動」を推進していくというお話もありました。

最後に、ドラッグストア・調剤薬局の市場動向を解説。地域包括ケアシステムの中でも薬局や薬剤師の新たな役割が期待されており、在宅医療は薬局薬剤師の次世代モデルの1つになるのではないかとの提言がありました。

当日の武藤先生の講演資料は、武藤先生のサイトで公開されています。

調剤システムのクラウド型ネットワークシステムの構築事例

日本メディコム 山本氏続いての講演は、日本メディコムの山本様より、調剤薬局の基幹システムをクラウドに移行した事例の発表です。

医療・医薬品の世界にもクラウドが普及し始めていますが、薬局における利用はまだ遅れています。今回は、薬局の基幹システムとしてクラウドを利用、店舗をネットワークで結ぶことにより、全店舗の在庫がリアルタイムに把握でき、店舗でのメンテナンスコストも削減。従来のレセコン型の基幹システムに比べ、IT費用が30%削減された事例の紹介がありました。

更にクラウドとスマートフォンなどのモバイル端末を利用することにより、在宅訪問時に訪問先情報や薬暦の確認、インシデント緊急報告や連絡網への活用事例の紹介がありました。

慢性疾患患者のアドヒアランス向上に向けた薬局の取組み

エス・アンド・アイ 田中氏エス・アンド・アイ 田中様の講演では、保険薬局と国際医療福祉大学との産学共同研究である「薬局における服薬アドヒアランス向上への活動」についてお話いただきました。

アドヒアランスとは、患者が服薬意義を理解し、主体的に治療を継続する意味です。共同研究に参加された保険薬局には、450万件におよぶ処方、薬歴データがデータウェアハウスとして保管され、アドヒアランス向上のための分析に利用されています。講演では、アルツハイマー型認知症における患者が複数の薬を併用した場合とそうでない場合の服用期間についての分析結果についてのご紹介がありました。

チーム医療、多職種連携の情報共有を支えるクラウドサービス

IIJ堀江弊社セッションでは、医療分野におけるクラウド利用動向に続き、医療情報システムに求められる高いセキュリティ基準、それを満たすクラウドサービス「IIJ GIO」のご説明、及び医療機関・医療関係における事例などをご紹介しました。

調剤薬局の基幹システム、分析/統計解析などのサービスにご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

(IIJグローバルソリューションズ 中村)

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