IIJ Technical WEEK 2013の講演を終えて(その3)

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前回前々回に続き、「IIJ Technical WEEK 2013」の講演者レポートをお届けします。連載最終回は運用の現場から、IIJサービスやお客様のシステムを監視運用するために、IIJではどうやって統合的な基盤を構築したのかという話です。

IIJ GIOを支える統合運用監視基盤

IIJサービスオペレーション本部 サービスサポート部 M&Oサービス開発課 福原 亮

(会場では弊社の具体的な実装例についてもお話ししましたが、統合運用基盤の概念部分を抜粋した資料を掲載します)

IIJ福原の講演風景今回の講演では、監視運用というあまり表に出てこない、言わば裏方の基盤についてIIJの取り組みをご説明しました。
企業活動において、直接利益を生まないこれらの基盤はおろそかにされがちで、気が付くと運用や保守の現場が大変なことに!ということはよくあります。IIJの運用現場も事情は同じで、何か手を打たないと運用コストが肥大化し、結果的に収支を押し下げることになってしまいます。

私達は、基盤に求められる機能要件整理にあたり、「業務設計を一から見直して」システム実装に落としました。実は、この業務設計が非常に重要でして、単にオペレーション(作業)を自動化するのではなく、本当に必要な作業は何か?という本質をどこまで追求できたか?が成功の鍵になります。

IIJ福原の講演風景ツールを例に取ると、IIJでは一般の製品とスクラッチ開発アプリのどちらも活用しています。
製品は初期導入コストの引き下げが期待できる一方、実際に使い始めたらツールに振りまわれてしまい、現場からNOを突きつけられるということがよくあります。
逆に、スクラッチ開発では業務要件が決まらず開発が遅々として進まなかったり、要件が膨れ上がり開発コストが跳ね上がってしまうこともあります。現場の意見や従来のやり方を踏襲してシステム化することは、一見すると良さそうですが本質を見誤るリスクがあります。単に作業を自動化するだけならハードルは高くないですが、無駄な処理をシステムが肩代わりするだけになるケースも発生してしまうのです。

これらを防ぐために、IIJでは業務設計を第一に考え、業務要件からシステムへの実装要件(機能要件)を導き出す、というアプローチを取るようにしています。運用監視基盤は、単にシステムを作ることが目的ではないので、基盤開発の大部分をこの業務設計に費やすようにしています。

すべてにおいて上手くいくとは言えませんが、常に業務を頭に描きながらシステム開発するように心がけています。

(サービスサポート部 福原)


さて、福原のご説明した統合運用監視基盤を利用したサービス「IIJ GIO統合運用管理サービス」に先ごろ新機能が追加されましたので、少しだけご紹介。

オンプレミスもクラウドも、またハイブリッドでも利用できる監視・運用サービス「IIJ GIO統合運用管理サービス」に、2013年11月30日より新しい運用メニュー「標準プラス」を追加しました。

標準プラスは、「アラート検知に伴うプロセスの起動や、サービスの起動を代行してほしい」というお客様の声にお応えしたメニューです。IIJがお客様のオペレーションを代行するためには、オペレータが実施する手順書を作成する必要があります。これは、指示するお客様にとって面倒な作業です。標準プラスでは、Web上に手順書作成の雛形があり、必要情報のみを入力すれば自動的に手順書が作成される仕組みになっています。

IIJ GIO統合運用管理サービスの運用メニュー

この仕組みにより、手順書作成に対する手間の大幅な削減、運用の導入までの時間短縮と導入後の運用品質の確保を同時に実現しています。サービスの詳細は下記ページもぜひご覧ください。

(サービス戦略部 平野)

IIJ Technical WEEK 2013の講演資料は、IIJ企業サイトの「研究・開発ページ」でも公開しています。

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