こちら松江DCP。ただいま拡張工事中(第1回)

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IIJのコンテナ型DC「松江データセンターパーク(松江DCP)」拡張工事の様子をお伝えするこのシリーズ。
こんにちは。現地レポーターの三村です。

シリーズ第1回は、基礎工事から建物の建設過程をお届けします。

工事スケジュール

松江も暑い

松江DCPがある島根県松江市も、梅雨明けから連日猛暑が続いています。
どれくらい暑いか。
松江DCPに今年度導入された秘密兵器のサーモカメラを使うなら・・・今でしょ。
ということで、玄関付近を撮影してみました。

松江DCP玄関をサーモカメラで撮影

撮影したのはお昼過ぎだったのですが、アスファルト面が60℃近くまで上昇していること、駐車場の自動車も周囲より温度が高いことが分かります。
松江DCPではこの暑い屋外での作業も多々あるので、現地スタッフは熱中症対策としてこまめな水分補給と涼しい場所での適度な休憩を心掛けています。

自動車の中と同じように、コンテナの中も高温になっていると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そこは大丈夫。現在商用機として稼働しているコンテナ(ITモジュール「IZmo」)内は、ASHRAE 2008の基準に適合して動作するよう最適化されており、コンテナ内部はデータセンターとして適切な温度に保たれています。

現在の松江DCPは…

さて、予告編では基礎工事(文字通り建築の土台となる部分(即ち基礎)の工事)が始まった様子を少しだけお伝えしましたが、現場はどうなったでしょうか?

現在の松江DCP

なんということでしょう!
2ヵ月前までは何もなかった場所に、立派な建物の鉄骨が組み上がっているではありませんか。
建物の鉄骨が見られるのは、建築工事の時だけなのでとても貴重な1枚です。
それではここに至るまでの過程を、振り返ってみることにしましょう。

基礎工事

松江DCP拡張工事現場の場合、以下の手順で工事が行われました。

  1. 掘削
  2. 砕石の敷き詰め
  3. 捨コン(工事に必要な線や位置などを表示する「墨出し」を行うための下地となるコンクリート)の打設
  4. 墨出し
  5. 配筋(鉄筋を細かく組み合わせていく作業)
  6. 基礎のコンクリート打設

下の写真は基礎工事の際に撮影したものです。
発掘現場のようにも見えますが、この上に基礎が組まれていきます。

基礎工事の様子1
基礎工事の様子2

写真の青や赤、緑の線は見えるでしょうか?これらは「墨出し」によって引かれた線です。
前回の記事で掲載した写真は、捨コンの上に鉄筋が組まれている状況を撮影したものです。

地質調査と松江DCPの地盤

写真から地盤はとても固そうに見えます。
実際、拡張工事が行われている地盤は「軟岩」と呼ばれる地質でN値(※)は50以上ということが、工事前に行われた地質調査で明らかになっています。

※N値とは、地層の硬軟を示す値で、重さ63.5kgのハンマーを75cm落下させて試験用サンプラーを30cm土中に打ち込むのに要する打撃回数。大きいほど地質は固く、50以上は極めて固いとされ、基礎の支持層として利用されます。

そもそも、松江はもともと地震の少ない地域です。
また、松江DCPの立地場所はこのように強固な地盤が地表近くまで表れています。
松江DCPの地震リスク評価値であるPML(Probable Maximum Loss)(※)は、1.2%と非常に低く、データセンターとして優れた値となっています。

※世界的にPML評価で実績があるABSコンサルティング社によって、複数の項目を綿密に調査いただいています。詳細はコンテナ型DC特設サイトをご覧ください。

ボーリング調査地質調査では、右の写真のように敷地内の複数個所でボーリング調査を実施しています。
更に地質調査の結果によると、「地下水位が確認されず液状化の可能性はない」ということも明らかになっています。
ちなみに、先日松江DCPがある山陰地方が見舞われた記録的な豪雨の際も、松江DCPの敷地が市街地より高い場所(標高約40m)ということもあり、浸水を含め設備への被害はまったくありませんでした。

進む基礎工事

それでは、他の場所も見ていきましょう。

基礎工事の様子3

こちらがコンテナが並ぶスペース。まだこの段階では、ここがどんな場所になるかまったく分かりません。

基礎工事の様子4

別の角度から見た同じ場所の風景です。がっちりと組まれた鉄筋には、コンクリートポンプ車を使ってコンクリートが流し込まれていきます。

コンクリートが流し込まれた後は、このような感じになります。

基礎工事の様子5

基礎の工事が終わり、建物の鉄骨が入る前の段階になると足場が組まれ、さながら巨大なアスレチックのよう。

建物の鉄骨が入る前の段階

敷地の一角には、これまた巨大な落とし穴。

非常用発電機の燃料タンクを埋める穴

…ではなく、非常用発電機の燃料タンクを埋める穴ができあがっていました。
データセンターでは、サーバ等のIT機器に対して24時間365日絶え間なく高品質な電気を供給し続けることが重要な使命の1つです。
よって、このような非常用発電設備等を設け、冗長化された電源供給体制を整備しています(次回は発電機本体の設置風景等も紹介できる予定です)。

鉄骨の組み上げ

基礎工事が終わると、いよいよラフター(四輪駆動・四輪操舵機構を装備したクレーン)が登場し、鉄骨を組み上げていきます。
鉄骨を組み上げる際にやってきたラフターさんは、25t級の大物でした。

鉄骨の組み上げ1

鉄骨の組み上げ2

拡張工事は日々順調に進んでいますが、今回はこのあたりまでとさせていただきます。それでは、次回をお楽しみに!

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(データセンターサービス部 三村)

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