「Wakame」ってなに?
「Wakame」
皆さんはこの単語を聞いてまず何をイメージしますか?海中で揺れる海藻でしょうか?または日曜日18時30分から放送しているアニメのキャラクターでしょうか?
実は、「Wakame」は自社内でIaaS環境を作るためのオープンソースソフトウェアです。
今回は、ユニークなネーミングの「Wakame」を開発した株式会社あくしゅを紹介します。
個性豊かなソフトウェアを生み出すあくしゅ様
2006年に設立されたあくしゅ様は、受託開発を中心にソフトウェアやサービスを提供している会社です。今回のWakameの他にも、様々な個性豊かな内容やネーミングのソフトウェアを生み出しています。
そんな中、あくしゅ様が最も注力して開発・営業をしているのがWakameです。
Wakameはシステム構成を自動でマネジメントする超便利なエンジン
製品の正式名称はWakame-vdcです。Wakame-vdcは、IaaS環境を作るソフトウェアで、クラウド型データセンタのように自動化されたクラウド環境を構築することができます。
通常どのようなシステムでも、システム負荷が高くなるとサーバを追加して増強することになります。Wakame-vdcは、そうした手順をすべて自動化し、的確なタイミングでサーバ数をマネジメントできるようにするための便利なエンジンです。
Wakame-vdcはオープンソースなのでコストを抑えることができます。さらに、あくしゅ様が自社開発をしたソフトウェアなので、ユーザの細かい要件にも迅速に対応できることが強みです。これらのメリットを評価され、現在は九州電力様をはじめ、IDC事業者、研究所などで利用されています。
なぜ「Wakame」?
便利なソフトウェアWakame-vdcですが、なぜソフトウェア名が「Wakame」なのでしょうか。
もともとあくしゅ様は、WakmeをPaaSとして開発しました。当時の機能の1つにオートスケール機能があったため、増えるワカメのようにインスタンスをどんどん増やしていくことができるサービス、という意味を込めて「Wakame」にしたとのことです。その後、名前はそのまま今のソフトウェアになりました。
また、当時の開発者のニックネームが「カツオ」だったとか。
IIJ GIOストレージサービス FV/Sと連携してバックアップ
Wakame-vdcはIIJ GIOストレージサービス FV/S(以下FV/S)と連携することが可能です。APIによる接続を実装しており、Wakame-vdcを利用して構築されるプライベートクラウドのサーバ内のデータを、FV/Sへコピーして格納します。そのため、データの多重化を図ることができ、データの保全性を確保します。
自社でバックアップ用ストレージ環境を設けようとすると相応の投資となり、Wakame-vdcの特徴でもあるオープンソースのコストメリットを弱めてしまいます。そこでIIJのクラウドサービス(FV/S)にバックアップを取ることで、コストを抑えつつデータの保全性も高めることができます。
担当者の紹介
最後に、今回のインタービューに協力いただいたお2人を紹介します。代表取締役の山崎泰宏様とテクニカルマーケティングディレクタの吉田宜久様です。
山崎様はプログラムが得意で学生のころからゲームなどを作成されていました。Wakameの設計にも携わり、代表という立場の現在でも必要があれば開発や設計をされています。
吉田様は、旅行代理店の法人営業から開発エンジニアに転職され、現在はあくしゅのマーケティング担当という、少々異色の経歴をお持ちです。動物が好きで現在は猫2匹を拾ってきて飼っているとのことです。
今後も個性豊かなあくしゅ様の開発したソフトウェアとIIJ GIOを連携し、お客様のより多くのニーズに応えていきたいです。
あくしゅ「Wakame-vdc」について詳しくは
製品サイト:http://wakame.jp/
お問い合わせ:メールフォーム / TEL:03-6279-4772
Email:info at axsh.net(’at’は’@’に置き換えてお送りください)
(文:市場開発部 白鳥、写真:GIOマーケティング部 品田)