現場レポート – IIJ GIOの設備増強

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こんにちは。サービスオペレーション部の齋藤と申します。今回はIIJ GIOの設備増強の現場について、レポートいたします。

私は入社以来、データセンターでの構築作業ならびにサーバインフラの運用に従事しておりました。このたびIIJ GIOの設備増強にあたり、データセンターでの対応や事前調整などを担当いたしました。
普段はあまり光が当たることのない、データセンターでの設備増強の裏話として読んでいただければ幸いです。

ラックに並ぶサーバ

IIJ GIOで使用されているサーバやスイッチ、ストレージといった機器は、これが最適だ!と考えられる機材を、IIJ自らが選定を行った上で導入しています。
選定の基準に関する細かな条件をここに書くことはできませんが、遠隔管理のしやすさや消費電力など、コストだけではない(もちろんコストも非常に重要なファクターですが)多岐にわたる条件を考慮に入れて、機器の導入を決定しています。
ですから、ある特定のベンダーさんの機器だけで構成されたシステムではなく、複数のベンダーさんの機器が組み合わせられた構成になっています。

当然、設備増強を行う際にも複数のベンダーさんと調整をとりながら、決められたスケジュールで確実に構築作業を完了させる必要があります。そのためには、機器納期の調整とデータセンター作業のスケジュール調整が重要になってきます。
機器納期については、もちろん各ベンダーさんにがんばってもらうのが一番なのですが、1,000台超のサーバを1日で納品する!といったことを行うわけにもいきませんので、現実的なスケジュールを組んでベンダーさんと調整をすることになります。同時に、サーバの納期をベースとしてデータセンター作業のスケジュールも決定していきます。

数が数なので、開梱だけでも大仕事です

1,000台以上の機器を発注するとなると、機器ベンダーさんの向こう側にいるサプライヤーさんの状況にも気を遣ったりします。
納品スケジュールが年をまたぐような時期であれば、クリスマス休暇中や年末年始の稼働がとりにくいだろうということは予想できていました。しかし、「旧正月」の影響が(たぶん電子部品を扱ってる方々にとっては当たり前なのでしょうが)考えに入っておらず、機器の納期調整に苦しんだこともありました。

さらに、事前準備としてデータセンターでの現地調査も入念に行われます。特にIIJ GIOの機器増設は規模が大きなものになりますので、スケジュール通りに作業を滞りなく進めるために、実際の作業を頭の中でイメージしながら現地調査をしっかりと行います。
機器開梱作業を行う場所や搬入経路、作業関係者の入館手続方法、データセンターにて準備できるものできないもの……こういった点について、現地とのすりあわせを行うことで、作業の内容についての不確定要素をつぶしていきます。
構築を担当する会社さん、搬入を担当する会社さん、そして機器を納入するベンダーさん、それぞれの担当者の方々にも現地調査に協力していただき、互いの認識にズレがないことを確認するのも重要です。

総出で作業にあたります

そうして綿密な事前準備を行った上で、いよいよデータセンターへの機材搬入日を迎えることになります。
とても1日で全てが終わるような数量ではないため、データセンターへの搬入やラッキング、配線といった構築作業は数日にわたって行われます。一度トラブルが生じてスケジュールに影響が出てしまうと、致命的な遅れにつながりかねません。ですから特に構築初日は緊張の連続です。
搬入作業を受け持つ業者さんは時間通り来ているか、データセンターへの連絡は滞りなく完了しているか、データセンターを利用される他のお客様と、思わぬところで作業がバッティングしていないか……などなど、どれだけ綿密に事前計画を立てたとしても、心配性の私の心は休まることがありません。

そして、事前準備を重ねてなお、現地での構築作業時にはトラブルはつきものなのです。
現地で対処可能なトラブルについては現地判断にて最優先で対処します。
例えばこんなことがありました。

ケーブルも大量に必要です

IIJでは配線の取り回しをしやすくするために、通常の機器添付品よりもかなり短くカットされた電源ケーブルを使用しています。調査時に、その短さに関する考慮が漏れており、いざ構築を始めてみるとケーブルの長さが全く足りない!という箇所が発生したことがあります。
その時は、とにかく長さが足りている電源ケーブルをそこら中からかき集めてデータセンターまで送ってもらったり、各サーバの電源の取り方を調整することで、なんとか作業を続行することができました。
また、機器納品の時間をバッティングさせてしまい、てんやわんやになりながら、データセンターの周りにずらりと列をなしているトラックのドライバーさんに頭を下げて回ったこともあります。ドライバーさん達にも決められた作業時間を見積もって作業に来ていただいているので、時間のロスは直接的にご迷惑をかけることになってしまいます。
その時も、こちらの判断で作業順序を組み替えたりして弾力的に対応することで、作業スケジュールに影響を与えることなく、作業を進めることができました。

配線中の滝のようなケーブル

このような数々のトラブルを切り抜けて、数週間の構築作業が終わるころには、データセンターのラックはIIJ GIOの機器ですっかり満たされています。設計した通りに整然と並ぶ機器を眺めることができるのは、この上ない喜びの一つです。
機器でラックが埋まるのはサービスの成長と同じ意味だと思っていますので、データセンターでの構築作業はやりがいのある仕事です。と、お仕事紹介のような締めになってしまいましたが、興味を持っていただけたでしょうか。
IIJではさらなるスピードで機器増設を行うため、根本的な機器納品手法の改善にも取り組んでいます。その成果は、また別の機会になりますが、きっとお知らせできると思います。
今後とも「IIJ GIO」をよろしくお願いいたします。

(サービスオペレーション部 齋藤)

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