EXPOレポート(スペシャルゲスト2講演)

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GIOマーケティング部の加藤です。「クラウド コンピューティングEXPO春」2日目にIIJブース内で行われた特別講演の様子をお伝えします。

「クラウドの向こう側。Rubyから見える未来」

講師:株式会社ネットワーク応用通信研究所 フェロー まつもと ゆきひろ氏

まつもと ゆきひろ氏講演風景クラウドEXPO2日目の目玉の1つ、Rubyの生みの親、まつもとゆきひろ氏の講演は、満席で立ち見のスペースにも人が入りきれないほどの大盛況でした。
静的言語/動的言語が入れ替わり、織り交ざりながら進化していくプログラミング言語の歴史になぞらえ、2つの異なる要素のせめぎ合い、つまり性能とコスト、集中と分散のバランスが周期的に変化して行く中でクラウドのような仕組みが要請されてきた、という説明より講演は始まりました。

まつもと ゆきひろ氏写真ムーアの法則がCPUの性能を高めていく一方、コストの重心は、ハードウエア費用、人件費、電気料金へと移り変わってきた。また、集中と分散という繰り返しの中からWebサービスという、利用者からは中央集権的に見え、システム側ではいろいろな手法で負荷やリソースを分散させていく仕組みが優勢となってきた。
特に、ムーアの法則が通用しないポスト・ムーアの時代において、性能、生産性、集中、分散という相反する要素を同時には無理だとしても、「技術」と正面から向き合い満たしていかなければならないのだという内容でした。

IIJのクラウドサービスであるIIJ GIOや、今回展示している次世代モジュール型エコ・データセンターも、こうした背景に位置づけられているのだとすれば、現状に甘んじず、さらに磨きをかけていかなければならないのだなあと思いました。

「今、なぜアジャイルが注目されるのか ~クラウド環境での素早いスタートアップ~」

講師:株式会社永和システムマネジメント副社長 / 株式会社チェンジビジョン代表取締役社長 平鍋 健児氏

平鍋 健児氏の講演風景続くアジャイルの第一人者、平鍋 健児氏の講演も大人気で、立ち見も難しいほどでした。
従来のウォーターフォール型の開発では、製品ができ上がる頃には要求仕様が劣化してしまう。それを防ぐために、ミッション・リスク分散型のアジャイル開発が必要だという話より始まり、Lean Startupという最新の起業手法、つまり顧客開発とアジャイル開発を組み合わせて、仮説と検証を素早いサイクルでまわし、できた機能から順に顧客に問いかけ、顧客が本当に必要としているものを優先的に実装していくという手法も紹介されました。

平鍋 健児氏の講演風景こうした取り組みにクラウドサービスは親和性が高く、ARC(Agile/Ruby(on Rails)/Cloud)、つまりAgileによる顧客参画、Ruby(on Rails)による開発スピード、Cloudのスモールスタートできスケールアウトも可能、は非常にいい組み合わせであるというお話をいただきました。


まつもと ゆきひろ氏と平鍋 健児氏EXPO会場の写真を、Facebookページ「IIJ GIOファンページ」にも掲載しています。こちらもぜひご覧ください。

(GIOマーケティング部 加藤)

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