すぐに手をうつべきクラウドを使った災害対策(その3-2:コミュニケーションツール:ファイルサーバ)

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前回の電子メールシステムの際にふれましたが、ファイルサーバも電子メールと同じく災害時に業務を継続する上で非常に重要なシステムです。

最悪の場合、基幹システムが止まっていたとしても、その中で本当に重要なデータがファイルとしてファイルサーバ上に残ってさえいれば、手作業で業務を継続することが可能だからです。もう少し原始的には紙で情報が残っているだけでも業務は継続できますが、さすがに被災している状態で紙を持ち出すのは難しいケースも多いのではないかと思われます。そのため、ファイルサーバのバックアップシステムを構築しておき、そこに重要業務を継続する上で必要なファイルを置いておくことは低コストで有用なバックアップ方式です。

バックアップサイトを作る際のポイントは、クラウドサービスを用いることで低コストで資産を持たずに構築することです。ファイルサーバのバックアップサイト構築形式として、IIJ GIOでは以下の3つの形式を用意しています。

  1. IIJ GIOコンポーネントサービスを用いてバックアップファイルサーバを構築
  2. IIJ GIOリモートバックアップ for NetAppを用いたバックアップ
  3. IIJ GIOストレージサービスを用いて本番及びバックアップファイルサーバを構築

1つ目のIIJ GIOコンポーネントサービスは、前回の電子メールと基本的には同じ構成になります。

「通常時の構成」

「災害時の構成」

方式としては、IIJ GIOコンポーネントサービスのベースサーバとして必要最低限の仮想サーバを契約し、そこにストレージアドオンとして規模に応じたストレージのオプション契約をします。この時点でファイルサーバが構築されます。後は、データをレプリケーションするためのソフトウェアを本番及びIIJ GIO上のサーバに投入、設定することでバックアップを実現します。

2つ目はIIJ GIOリモートバックアップ for NetAppを用いたバックアップのプランです。IIJ GIO ストレージサービスの設備は全国(東京 x1、横浜 x1、大阪 x2)に設置されており、その一部にNetAppが使われているため、お客様のオンプレミス側ファイルサーバとしてNetAppをお使いの場合はSnapMirrorの機能を用いてデータレプリケーションをすることが可能です。IIJ GIOリモートバックアップ for NetAppの詳細は、こちらの紹介ページをご覧ください。

最後にIIJ GIOストレージサービスを本番とバックアップサイトに用いるプランについてご紹介します。

先ほどふれましたが、IIJ GIOストレージサービスは2011年4月時点で東京に1か所、横浜に1か所、大阪に2か所設備を敷設しております。そのため、東京、横浜、大阪に多くの従業員を抱える企業では、同一エリア内の安価な専用線サービスを用いてIIJ GIOストレージサービスを自社の本番ファイルサーバがわりにご利用頂けます。このように本番ファイルサーバとしてIIJ GIOストレージサービスをご利用の場合は、脅威が発生した際の威力圏外にデータをリモートバックアップすることが可能です。

例えば、東京都千代田区に本社を構える企業が東京のIIJ GIOストレージサービスを本番のファイルサーバとしてご利用の場合、リモートバックアップ先としては、大阪に敷設してあるIIJ GIOストレージサービスを指定してデータレプリケーションを行います。この場合、IIJが完全にストレージを管理いたしますので、お客様にかかる運用負荷は一切ございません。またIIJ GIOストレージサービスの特長として、トラフィック課金を行いませんので、ご契約の回線帯域をフルにご活用頂けます。

おさらいをすると、IIJ GIOコンポーネントサービスのストレージアドオンを使ってファイルサーバのバックアップを構築したり、IIJ GIOストレージサービスを利用してファイルサーバのバックアップシステムや本番システムを構築したりすることで、お客様は資産を保持するリスクを持たずにすぐに災害対策を実装可能です。

(次回に続きます)

文責:IIJ GIOマーケティング部 部長 米国DRII CFCP 小川晋平

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