「IIJ GIOソリューションフォーラム 2011」レポート-前編

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今回は先日開催された IIJ GIOソリューションフォーラム 2011 の,テクノロジートラックについてレポートします.

このフォーラムは 2/24 東京渋谷のセルリアンタワー東急ホテルで開催されました.
当日は少し天気も悪かったのですが,事前の定員超の申し込みどおり,多くの方に足を運んでいただきました.ありがとうございます!

セルリアンタワー東急ホテル

『エンタープライズ・クラウド ー2011年の展望ー』という,野村総合研究所 城田真琴氏の基調講演からセミナーが始まりました.
最初に日本企業のクラウドコンピューティングの利用状況の概観からです.従業員5,000名超の企業ではクラウドの利用が3割を超えており,従業員1,000名以下の企業の利用も増加している事がわかります.
セキュリティ上の懸念のため利用を控えているケースも多いようですが,クラウド事業者による説明もあり,クラウドに対する理解がすすみ,クラウド利用はどんどん浸透しているようです.
また,クラウド事業者が増えコスト競争により低料金化が進んでいるのですが,クラウド利用と合わせてスマートフォンを活用して利用者自体のワークスタイルを変えていくなど,付加価値の高いサービスが求められるであろうという展望も示されました.
 IIJ GIOソリューションフォーラム 2011の会場風景クラウド利用というと「コスト削減」というキーワードとともに語られることが多いですが,米国での調査では,大規模なITリソースを活用した分散処理など,クラウドでしかできないことにも興味が移りつつあるようです.
クラウドをどう使うか,クラウドで何ができるかが今後の焦点になるだろう….という言葉で基調講演が終わる頃には,出だしで6割ほど埋まっていた座席がほぼ満席になり,会場もリアルな物理的熱気(?)で満ちていました.

この後,ソリューション/テクノロジーと2つのトラックに分かれて講演がおこなわれました.
では,テクノロジー・トラックの様子をお伝えします.

基調講演後,それぞれのトラックに受講者の方が移動していきましたが,すぐに座席はいっぱいとなり,ほぼ満席でスタートです.

IIJ山井の講演風景
T-1 セッションは弊社 サービス本部,データセンターサービス部長 山井の『コンテナ型DCとファシリティ戦略「ファシリティとIT機器の融合」』です.

ご存じの方も多いかと思いますが,IIJでは広域LANの先駆けであるクロスウェイブコミュニケーションズ設立当時の1999年に,すでにコンテナモジュールを使用していたという説明がありました.
このころに,構成の標準化/定型化,また工場での装置据付/試験による現地試験の削減,資材梱包材の削減などをすでに実現していたことになります.
この「モジュール化」という考え方を核に,外気冷却による使用電力の削減,環境へのインパクト縮小,実証実験(動画がYouTubeでご覧になれます)による PUE 1.04 達成という道のりを経て,「松江データセンタパーク」にいたるまでが語られました.
(すでに話題沸騰中の松江データセンタパーク見学ツアーもありますので「GIOろぐ」,「IIJ GIOファンページ」も合わせてチェックして下さい.)

クラウドで使用するIT機器は高密度に実装する必要があるため,ファシリティと密接に結びつきコンテナとして実装される.さらにそのコンテナを仮想的に扱うネットワークとソフトウェアによりひとつの処理基盤として動作させ,「ネットワークがコンピュータになる日」を目指そうというメッセージで講演は締めくくられ,最後に「八雲立つ 出雲の国のパークより 湧きい(出)づる クラウド(雲)サービス」という歌まで披露されたのはご愛嬌です.

ちなみに,このコンテナモジュールですが「IZmo」といいます.ちょっとラックが変わった配置になっているんですよね.
興味のある方は,今後,弊社ホームページやこのブログ,「IIJ GIOファンページ」で告知されるイベントに参加してみてください.

IIJ立久井の講演風景
T-2 セッションは弊社 サービス本部 プラットフォームサービス部長 立久井より『クラウドストレージの適用領域を広げる API の実装とストレージソリューション』です.

目玉はなんといっても HTTPS/REST API を採用したクラウドストレージサービスです.Amazon S3 互換なのですが,お客様の「日本国内のロケーションでつくってほしい」という声を受けて作られたものであることが語られていました.基調講演でもあったようにセキュリティ,コンプライアンス上の懸念はまだまだ大きいのですね.すでにプレスリリースにもあるように3月にはβ版試用プログラムが行われますので,ぜひ使ってみてください.

後半は「IIJ GIOリモートバックアップ for NetApp」,「IIJ GIOハイブリッドストレージソリューション」という2つのソリューションの説明でした.
いずれも,GIOのストレージ基盤を核として提供されるソリューションですが,前半のREST API含め,様々なインターフェースを用意するので,ぜひ新たなサービスをIIJ以外の方に開発していただきたいというメッセージで講演が終わりました.

その後も,IIJグループと長くお付き合いいただいている各社の講演があり,
T-3 セッションはマイクロソフト 蔵本氏の『クラウド時代に求められるセキュリティ』,T-4 セッションはCitrix 村上氏の『モバイルデバイスを活かすデスクトップ仮想技術の実装』,T-5 セッションは日本ヒューレット・パッカード 伊藤氏の『IIJのクラウド環境を支える最先端インフラストラクチャー』と続きました.
それぞれ GIOの仮想マシンのOSや「IIJ GIO仮想デスクトップサービス」などのGIOのサービスで,またHPの製品は実際にGIOのインフラの一部で使用されています.各社のどういう長所を取り入れているかをご理解いただけるかと思います.(個人的にはHPのSLシリーズがGoogleの自作サーバがお手本という話が興味深かったです)

デモ・ブースも盛況でした。来場者の方には満足いただけたのではないかと思います.

さて次回はソリューショントラックのレポートをお伝えします.
GIOろぐを今後ともよろしくお願いいたします!

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